2020/03/01

徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( AYA世代のがん)

 徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( AYA世代のがん)
 徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( AYA世代のがん)
 徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( AYA世代のがん)

「AYA世代のがん」

徳島大学大学院医歯薬学研究部小児科学

准教授  渡辺 浩良

 

AYAは、Adolescent & Young Adultの略で、十五歳〜三十九歳の思春期・若年成人のことを指します。この世代は、年間約二万人が、がんの診断を受けています。乳がんや子宮頚がん、甲状腺がんが多くを占めていますが、骨・軟部腫瘍や白血病、脳腫瘍といった希少がんが多いです。稀少であるため、治療法が未確立である疾患もあります。また、小児や成人と比較して、治療成績の改善が乏しいことも問題となっています。また、AYA世代は、心理的、社会的に発達・成長する時期であり、就学、就労、生殖機能への影響などの世代特有の課題を抱えています。個々の患者さんに応じた多様なニーズに対応できるよう、情報提供、支援体制および診療体制の整備、集約化などが必要と考えています。