がん診療連携・相談部門
がん診療連携・相談部門の紹介

★がん診療連携・相談部門長
滝沢 宏光
【役職】
徳島大学大学院医歯薬学研究部 胸部・内分泌・腫瘍外科学 教授
徳島大学病院 呼吸器外科 科長
【経歴】
1996年 徳島大学医学部医学科卒業
1996年 徳島大学医学部附属病院医員
2007年 徳島大学病院講師
2016年 徳島大学大学院医歯薬学研究部准教授(胸部・内分泌・腫瘍外科学)
2016年 トロント大学胸部外科研究所留学
2021年 徳島大学大学院医歯薬学研究部教授(胸部・内分泌・腫瘍外科学)
【専門分野】
呼吸器外科、甲状腺外科
外科専門医・指導医
呼吸器外科専門医
気管支鏡専門医・指導医
内分泌外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
★がん診療連携・相談副部門長
三崎 万理子
【役職】食道-乳腺甲状腺外科助教
尾形 美子
【役職】看護師長
がん診療連携・相談部門
がん診療連携・相談部門では、徳島県がん診療連携協議会や拠点病院と連携し、がん診療に携わる医療機関の医療機能の分化や連携、地域連携クリティカルパスの活用に向けて、主導的な役割を果たしています。
また、その他にも地域の病院との診療連携推進、患者の療養上に関する相談の対応をしています。

徳島大学病院がん診療連携セミナー
地域の病院等と、がん治療連携を行っています。
地域の病院との連携について説明しております。
詳しくは画像をご覧下さい。

がん相談支援センター

当院のがん相談支援センターにご相談ください
こんな心配はありませんか?
•がんと言われ頭の中が真っ白で、これからのことを考えると不安でいっぱい。
•誰に相談すればいいのかわからない。
•先生から病気のことを説明されたけど、難しくてよくわからない。
•治療や手術にかかる費用が心配。
•がんに関する情報収集をしたい。
•アピアランスに関すること。
がん相談支援センターは、あなたのために、ともに考え、ともに歩みます。
ご本人やご家族が、がんの治療を受けるうえでの不安や悩み、
療養生活や仕事のことについて気軽に相談していただけるよう
「がん相談支援センター」を設置しています。
相談員(看護師、医療ソーシャルワーカー)が皆様のお話を伺い、
一緒に考え、課題解決のお手伝いをさせていただきます。
また、相談支援センターでは、ご本人やご家族が得た情報を
わかりやすく解説したり、一緒に整理していくお手伝いもしています。
*ご相談は無料です。
*ご相談いただいた内容が外部に漏れることはありませんので、安心してご相談ください。
【がん看護専門外来】
場所:各診療科外来、緩和ケアセンターなど
外来日時:月~金 9時~12時 14時~16時
対象:看護相談希望の患者さんや各科外来でがんと診断された患者さんやご家族の、療養上の心配ごとや不安の相談を希望される方
徳島大学病院のがん医療における適切な意思決定支援に関する指針
徳島大学病院のがん医療における適切な意思決定支援に関する指針
令和4年7月19日
病院長裁定
1 基本方針
当院では,がんの医療・ケアにおける意思決定の分岐点で,本人および家族等との共同意思決定,すなわち,十分なコミュニケーションを通じて,本人および家族等に対し適切な説明と話し合いを行い,本人および家族等と医療従事者皆が納得できる合意形成とそれにもとづく選択と意思決定を目指すことに努める。
2 当院におけるがんの医療・ケアに関する意思決定のあり方
(1)医師等の医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされ,それに基づいて がん医療・ケアを受ける本人が多専門職種の医療者から構成されるがん医療・ケアチームと十分な話し合いを行い,本人による意思決定を基にがん医療・ケアを提供する。
(2)本人の意思は変化しうることを踏まえ,本人が自らの意思をその都度示し,伝えられるような支援をがん医療・ケアチームが行い,本人との話し合いを繰り返し行うものとする。
(3)本人が不安や疑問,思いを十分表現できない場合は,がん医療・ケアスタッフがアドボケーター(代弁者,擁護者,権利擁護者,権利擁護推進員,医療決断サポーター)となり,考えの表出を助ける。
(4)本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があることから,家族等の信頼できる者も含めて,本人との話し合いを繰り返し行う。この話し合いに先立ち,本人は特定の家族等を自らの意思を推定する者として前もって定めておくことも重要である。
(5)がん医療・ケア行為の開始・不開始, がん医療・ケア内容の変更,がん医療・ケア行為の中止等は,がん医療・ケアチームによって,医学的妥当性と適切性,患者の QOL の視点から慎重に判断する。
(6)がん医療・ケアチームにより,可能な限り疼痛やその他の不快な症状を十分に緩和し,本人・家族等の精神的・社会的な援助も含めた総合的ながん医療・ケアを行う。
(7)生命を短縮させる意図をもつ積極的安楽死は,本指針の対象としない。
3 当院におけるがん医療・ケアの方針に関する意思決定の進め方
(1)本人の意思の確認ができる場合
① 方針の決定は,本人の状態に応じた専門的な医学的検討を経て,医師等の医療従事者から適切な情報の提供と説明を行う。その上で,本人と医療・ケアチームとの合意形成に向けた十分な話し合いを踏まえた本人による意思決定を基本とし,多専門職種から構成されるがん医療・ ケアチームとして方針を決定する。
② 時間の経過,心身の状態の変化,医学的評価の変更等に応じて,本人の意思が変化しうるものであることから,がん医療・ケアチームにより,適切な情報の提供と説明がなされ,本人が自らの意思をその都度示し,伝えることができるよう支援を行う。このとき,本人が自らの意思を伝えられない状
態になる可能性があることから,家族等も含めて話し合いを繰り返し行う。
③ このプロセスにおいて話し合った内容は,その都度,文書にまとめておく。
(2)本人の意思確認ができない場合
本人の意思確認ができない場合には,次のような手順により,がん医療・ケアチームの中で慎重な判断を行う。
① 家族等が本人の意思を推定できる場合には,その推定意思を尊重し,本人にとっての最善の方針をとる。
② 家族等が本人の意思を推定できない場合には,本人にとって何が最善であるかについて,がん医療・ケアチームが本人に代わる者として家族等と十分に話し合い,本人にとっての最善の方針をとる。時間の経過,心身の状態の変化,医学的評価の変更等に応じて,このプロセスを繰り返し行う。
③ 家族等がいない場合及び家族等が判断をがん医療・ケアチームに委ねる場合には,がん医療・ケアチームが医学的妥当性と適切性,患者のQOLの視点に沿って検討し本人にとっての最善の方針をとる。
④ このプロセスにおいて話し合った内容は,その都度,文書にまとめておく。
(3)複数の専門家からなる話し合いの場の設置
上記(1)及び(2)の場合において,方針の決定に際し,がん医療・ケアチームの中で心身の状態等によりがん医療・ケアの内容の決定が困難な場合,本人とがん医療・ケアチームとの話し合いの中で,妥当で適切ながん医療・ケアの内容についての合意が得られない場合,家族等の中で意見がまとまらない場合や,がん医療・ケアチームとの話し合いの中で,妥当で適切ながん医療・ケアの内容についての合意が得られない場合等については,がん医療・ケアチーム以外の複数の専門家からなる話し合いの場を別途設置し,がん医療・ケアチーム以外の者を加えて,方針等についての検討及び助言を行う。
本指針は,厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を規範とし策定している。
附 則
この指針は令和4年8月1日から施行する。