2020/02/09

徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 卵巣がん)

 徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 卵巣がん)
 徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 卵巣がん)
 徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 卵巣がん)

卵巣癌、遺伝するがん?予防はできるの?

徳島大学 産科婦人科額教室 助教 阿部彰子 

 

最近、遺伝するがんがあることが知られるようになってきました。その中でも、卵巣癌の約15%は、親から子に遺伝することのある遺伝性のがん(多くはHBOC; 遺伝性乳がん卵巣がん症候群)であることがわかってきました。HBOCであれば卵巣癌になる可能性が8〜60倍高くなります。しかし、生まれつきの体質が分かっても、残念ながら現在、卵巣癌を検診で早期発見することはできません。また、卵巣は骨盤の奥深くにあり、女性の体の構造上、数cmの卵巣腫瘍ができても症状がないことがほとんどです。一般的に卵巣癌のリスクを増やさないためには、ピルの服用や禁煙、バランスのよい食事、適正な体型維持、運動が効果的と言われています。さらに今後は、リスク低減のための卵巣卵管切除手術が、日本でも保険診療として実施可能となる見込みです(実施施設は限られる可能性があります)。医療も日進月歩です。ご質問がございましたら、遠慮なくご相談ください。