2015/04/14

がん専門相談員スキルアップ研修会の報告(講演会)について

がん専門相談員スキルアップ研修会の報告(講演会)について
がん専門相談員スキルアップ研修会の報告(講演会)について

~がん専門相談員スキルアップ研修会の報告(講演会)について

 

がん緩和・こころのケア部門 宮崎厚子,門田芳,三嶋りな

 

平成27年3月1日(日)に国立がん研究センターで開催された『小児のがん就学支援~未来へ希望をつなぐ教育支援~』に参加させていただきました。
基調講演では、「病気で心身のつらさをかかえる子どもたちにとって『教育』は単なる学習にとどまらず、治療や生きることそのものを支える意味がある」、そして、「入院中・退院後の教育の制度や体制が全国的に整備されてきている、連続的で多様な学習の機会が用意され、病気の子どもへの教育を周囲がチームとなって支えていく必要がある」ことなどが語られました。
引き続き、小児看護専門看護師や医療ソーシャルワーカーから事例提供(3例)があり、特別支援教育コーディネーター(教員)やがんの子どもを守る活動を行っている医療ソーシャルワーカーからのコメントに続き、フロアーの医療者や教員など、それぞれの専門的立場から、子どもの学齢に合わせた教育支援の方策について活発に意見交換が行われました。小児がん患者への教育と医療の連携は重要視されつつあり、今後も発展していくことと思われます。
今回の研修会では、「病弱教育(心身の病気のため継続的又は繰り返し医療又は生活規制(生活の管理)を必要とする状態にある子どもへの教育)」の意義や現状について学ぶ良い機会となりました。対象を小学校から大学までと幅広く捉え、それぞれの病状に応じて整備されつつある支援制度について知ることができ、今後の相談支援業務に活かしてゆきたいと考えています。

国立がん研究センター小児がん情報サービス
http://ganjoho.jp/child/professional.html#a9